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オイスターバーブロンブログ
『ミネラル問題』~岩牡蠣はじめました♪♪~
こんにちはブロン渋谷です。
4月1日、本日から新生活が始まる方も多いのではないでしょうか。
牡蠣というと冬のイメージが強いと思いますが、
春になると走りの岩牡蠣が市場に姿を現し始めます。
真牡蠣に比べ旨味の強い深みある、ミネラル豊富な牡蠣です。
ミネラル、ミネラル、、、といえば、近年ワインでもよく使われるワードですよね。
その実態は分かりづらく、何となく感じる、でも説明が難しい、正体がわからずに使ってしまうワードです。
実際、インポーターや卸の方がワインのお薦めで、
『ミネラル感のあるワインです』とお薦めにいらっしゃるのですが、
『どのようなミネラルですか?』と質問すると答えに詰まる方もいらっしゃいます。
そもそも味覚とは人それぞれ異なるもので、
かつミネラリティは非常に感覚的なものなので、様々な考え方があり、
ワイン好きには格好のテーマにもなってます。
もとはニューワールドのワインや熟度の高い葡萄から造られた
ワインの果実の香りが前面に出るフルーツ・フォワードに対する概念
として現れたようです。
僕がとる解釈は3つあり、主軸とするのが大橋健一MWがピノ・ノワール カンファレンスで発表した
『酸、フェノール、サイオリック化合物に由来する洗練されたチョーキーな感覚。
アーシーでフリンティ。後味をクリアーにするもの。』というものです。
ピノ・ノワールのミネラリティに関する定義なのですが、
その文章を読んだときピノ・ノワール以外でも、すっと自分の感覚に当てはまり、
これをベースに考えてます。
また、とある味覚の本に書いてあったものでミネラル物質としてはNa,Mg,K,Caが挙げられ、それぞれ、
Na(ナトリウム)は塩気、
Mg(マグネシウム)は苦味、
K(カリウム)は酸味、
Ca(カルシウム)は甘みを持つ
というもので、6大栄養素の一つ『ミネラル』と考えると、これも理解しやすく組み合わせてます。
そして、もう一つがソムリエ協会の会報誌に書かれていた内容で、これも寄稿された方の考え方ですが、
『大きくわけるとミネラリティは四つに分けられ、
①ヨード的、フリンティーな香り
②金属的な香り
③鉱物的な香り
④ダスティーな香りがある』。
というものでした。ミネラルをわかりやすく、かつ明確に分類されているので
どの様なミネラルかをこれで判断しています。
他にも色々な考え方があり、ところ狭しとネット・書物に溢れています。
味覚・感覚は人それぞれなので、自分に合った考え方や
自分にとってのミネラルとは?を探してみると
ワインのまた違った楽しみを発見できるのではないでしょうか?
というわけで、、、そんな『ミネラル』を豊富に含む
『岩牡蠣』!!!
どんなミネラルを持つかBELON渋谷で探ってみませんか?
Par UTPN
三月末、花見の季節ですが、、、
こんにちは!ブロン渋谷です。
今年は桜の話題が少なく感じていたのですが、首都圏では今週満開を迎えるようですね。
さて、この時期は桜のシーズンであり、新しい生活の始まりの時期でもありますが、
葡萄も萌芽を迎え新しい一年が始まります。
写真はうちの庭で育てている葡萄の萌芽の写真なのですが、
ワインを勉強しているうちに、葡萄はどのように育ち、品種ごとでどの様に違うのだろうと思い、
育て始めて3年目になりました。
特に関心があったのがシャルドネでした。
働いていると日本人は非常にシャルドネが好きなんだなーと感じますが、
実は僕はシャルドネが嫌いでした。
カットして時間が経過したリンゴの様な香りに樽の香りが混ざり、酸も強くスティーリー。
よくわからない独特な余韻も残り・・・と、なぜシャルドネが世界で好まれているのだろうと思っていました。
当時よく通っていたワインバーのマスターによく疑問をぶつけていたものですが、
その一つが『シャルドネの特徴とは何?』でした。
その時の答えが『酸が強く、これといった特徴がないのが特徴』
と教わり、そのような理解をしていました。
色々、勉強していくうちにソムリエ協会副会長の石田博さんの著書を読む機会があり、そこには
『シャルドネとは純白であり、それ故、テロワールや造り手のフィロゾフィーを反映する』
と書かれてありました。
ちょうど昨年初めて葡萄がなり、未熟のうちから収穫まで味見をして変化を観察したのですが、
その時、初めて、その意味を理解出来ました。
シャルドネは他の品種に比べ完熟前から透明感のある酸味を備えていて
正に純白と言えるピュアさを持っていました。
発酵後も繊細な洋梨や和梨の様な柔らかさとフィネスがあり、
『このことなのか!!!』
と、ようやく自分の中でシャルドネとは?の答えが見つかった気がしました。
去年はそんな一年だったのですが、今年も何か新しい発見があるといいなと楽しみにしています。
さて長くなりましたが、本日紹介するのが、そんな『シャルドネ』で造られている
『Chablis 1er Cru Fourchaume』です。
よく、牡蠣には普通のシャブリが合うと言われますが、
普通のシャブリは酸が強く、スティーリー、やや酒質が強い印象を受けます。
一般的に格が上がると濃く、強くなりますが、シャブリ1erCruだけは逆です。
シャブリの1er Cruはシャブリよりもテクスチャーは柔らかく、繊細な果実とピュアさを持つ為、
透明感のあるミネラリティーを感じられます。
その土地のテロワールを表現しようとしているのがわかります。
普通のシャブリ以上に『生』の牡蠣と調和し、旨味や産地ごとの味わいを引き立たせてくれます。
特におすすめは、
『広島県 大黒神島』
あっさりめで、藻塩の様な繊細な旨味を持っています。レモンなしでお楽しみ頂きたいです。
最近、BELON渋谷では岩牡蠣も始まりました。
様々な産地の牡蠣とワインを一緒に楽しみませんか?
BELON渋谷でお待ちしています♪♫
par UTPN
銀座のワイン好き集まれ!
皆様、こんばんは!
BELON銀座の火曜日は「ボトルワインデー♬」
ボトルワインが全種類20%OFFになります!
銀座のワイン好き集まれ~!!
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結構人気なんです。
暖かくなったと暖かくなったと思ったら、また寒く、、
難しい気候ですね。
ちょっとした温かいおつまみを紹介します。
「白海老とゴボウのチップス」
板状にして油で揚げ、熱々パリパリに♬
結構クセになるそんな一品ですよ!
『ヴィンテージ』のお話
こんにちはブロン渋谷です。
私事になるのですが、最近母の70歳のお祝いでアルマニャックをプレゼントしました。
ガスコーニュ地方のブランデーです。
日本でフランスのブランデーといえばコニャックの方が有名だと思いますが、
アルマニャックでなければならない大事な理由が1つありました。
それが『ヴィンテージ』です。
よくドラマなどで出てくる『こちら〇〇年物のシャトー△△です。』というものです。
コニャックなどブランデーには基本収穫したブドウのヴィンテージを記載することはないのですが、
アルマニャックは記載が認められており
古希のお祝いということでヴィンテージ記載のできるアルマニャックを選んだわけです。
ヴィンテージと言えば、『よく〇〇年に一度の』などのフレーズを見ますが、正直最初は難しいですよね。
勉強したての頃は、そんなに違うのか?違いを本当にわかっているのか?などと邪推したものです。
日本は品質が均一であることを良しとする文化ですが、
フランスなど伝統国では、その年のベストをつくし、その年を表現しようと考えてます。
農業大国、そして長いワインの歴史を持つ国ならではと感じます。
ただ、ワインは世界中で造られており、すべての産地、すべてのヴィンテージを理解するとなると
本当に途方もない、とんでもないことになりますよね。
なので主に議論されているのは、ヴィンテージ差の大きい冷涼産地であり、
伝統国であり、そしてその中で名の通っているクラスが対象になります。
正直それでもかなりの量になり、とっつきにくい世界ではありますが
ヴィンテージの世界を少し紹介したいと思います。
まずヴィンテージで最もなじみがあると言えばボジョレー・ヌーボーだと思います。
写真は昨年のヌーボーなのですが、なかなかお目にかかれない特別なヴィンテージでした。
多くの年が『〇〇十年に一度の豊作』、『今世紀最大の豊作』など
良いキャッチコピーが代名詞な訳ですが、
昨年はなんと『過去50年で最も厳しかった年』という異例のものでした。
逆にどんな味わいで、自分がどう判断できるか楽しみな年でした。
実際飲んでみると、決してそのような難しい印象はなく、素晴らしい出来でした。
難しい年は生産者の実力が試される年と言われたものですが、
まさに生産者の苦労と努力を感じることが出来た味わいでした。
次の写真が、気候変動の影響を受け、近年高騰しつつあるボルドーの赤ワインです。
2017年は芽吹きが遅くかつ暑くなり収穫が早い年でした。
赤は例年よりリンゴ酸が2倍ほど多く、タンニンは少ない年だそうです。
ちょうどコロナ渦直前、2019年の末にボルドーのグランドテイスティングがあったのですが
全体的に酸がたち酒質は軽く薄いのに樽の苦味が浮いてしまっている印象でした。
赤ワインには正直難しいヴィンテージだと感じました。
ところが白ワインは逆で、酸がきれいにのび、アロマが際立つ、
晴らしいヴィンテージでした。
2017年のボルドーは白の年だと感じました。
この様に同じ年で同じ場所でも赤と白の出来は大きく異なります。
では、こちらのシャンパーニュ地方はというと、
なんと今世紀1、2を争うグレートヴィンテージとなりました。
シャンパーニュは伸びやかで豊富な酸が重要なので
ボルドーの赤と正反対の評価がされる年が多いですね。
こちらはちょうど最近ボトルのヴィンテージ変更のあったシャブリの1erクリュ フルショームです。
2016年は遅霜の影響を受け収量が大きく減った年でもありました。
その分葡萄はエキス分が凝縮し非常に評価の高いヴィンテージとなっており、
シャブリの他、ボルドー、ブルゴーニュなどでも凄い評価の高い年となっています。
2018年はフランス全土で好天に恵まれ、
葡萄の生育過程全てで恵まれ健全に育ったヴィンテージでした。
2016年、2018年ともに偉大な年とされていますが全く異なる気候で育ち、造られたワインです。
まだ2018年のテイスティングはしていないのですが、どの様な違いが感じられるかが楽しみです。
最後に1979年。これは何の年でしょう?
えーっと、僕の生まれ年になのですが、、、
ボルドーをはじめ、ブルゴーニュなどで評価の低い年でちょっと残念な年でした。
ただ近年、最近シャンパーニュの評価が高まっています。
改めてシャンパーニュとボルドーのヴィンテージ評価が大きく異なると感じさせてくれました。
・・・の様にいくつか例を挙げさせて頂きましたが、
ちょっと、とっつきにくく、ディープな世界ですが
気になったところから、気軽に見て、感じて頂くことで
よりいっそうワインの世界を楽しんで頂けるとのではないかと思います。
このワインの年にはこんなことがあったなーなんて、、、
時に想いをはせてながら楽しい時間を過ごしませんか?
BELON渋谷で皆様のご来店をお待ちしてます!
par UTPN