ホーム>オイスターバーブロンブログ>2024年11月

2024年11月

今年のボジョレー・ヌーヴォーはキャッチコピーが見つからなくて困ります。。。

本日11月21日木曜日は待ちに待った、2024年『Beaujolais Nouvuau』の解禁日です♪♬

メニューを作る際、毎年いれている恒例の

『キャッチコピー』

ネットで全然見つからずちょっと困惑気味です。。。

 

今年は多雨・多湿、そして世界的に続く夏の酷暑の影響で、大変な苦労をされた年の様です。

生育期前半は多雨の影響で病害や日照不足に悩まされたそうですが、

8月以降の高温と乾燥、そして何より、生産者の方々の不断の努力によって、

今年も素晴らしいヌーヴォーが届き、

朝一で早速試飲をして慌ててメニューを作成しました。。。

 

最近は環境問題への取り組みからヌーヴォーを輸出しない生産者が増える中、

もちろん環境問題はとても大切なことですが、

折角日本に根付いているこの一大イベントを下火にさせるのも忍びないので、

今年は定番のBeaujolais-Villages ROUGE【赤】以外にMacon-Villages BLANC【白】もグラス提供することにしました。

2024112117459.jpg

生産者は『Laboure-Roi(ラブレ・ロワ)』

1832年設立の歴史あるネゴシアン・エルブールです。

 

ヌーヴォー/新酒というと、どうしてもBeaujolaisの赤のイメージが強すぎるのですが、

新酒なので、他のエリアでも、そして赤以外に白、ロゼ、オレンジもあります。

 

ブルゴーニュの白と言えば、シャルドネ、そして樽香のイメージが強いかと思いますが、

こちら、Macon-Villagesの新酒の白はとてもフルーティーです。

 

洋梨や青りんごのフレッシュで柔らかい果実香、シャルドネが本質的に持つ香りがとてもピュアに、そしてストレートに表れています。

もちろん辛口なのですが、口いっぱい甘い果実香が広がります。

先ほど8月は高温で乾燥とお伝えしましたが、

夏の酷暑を感じさせない、唾液が止まらず流れ続ける様な豊富でストレートに伸びる酸が、果実の重さを感じさせない瑞々しさを口の中に残します。

また、単純に軽く、スッキリなワインとも異なる、密度の高さと、そこからくる仄かな苦みにも似た充実感が、

決してシンプルではない、果実の豊かさとエレガンスを併せ持つヌーヴォーに仕上がっていることを感じさせてくれます。

思わず、次の一杯へ、次の一皿へと食欲を掻き立てる、お食事に寄り添うアクセシブルなワインです。

 

本日、ランチタイムからご好評頂き、生牡蠣とも好相性。

数に限りがございますので、是非、お早めのご来店お待ちしています。

                           UTPN

 

AYALA のNEW Blanc de Blancs お披露目セミナーに参加してきました。

先日、『AYALA』の『Le Blanc de Blancs』の新ヴィンテージのお披露目セミナーに参加してきました。

銀座店でも主力シャンパーニュとして扱っている『Le Blanc de Blancs』のヴィンテージが2016年から2018年へと変わり、

また、ネーミングも新たに『A/18』と変わったので、そのストーリーを伺ってきました。

2024111911852.jpg
2018年と言うと、シャンパーニュに限らず、ボルドー、ブルゴーニュとフランス全土で天候に恵まれ偉大な年と言われています。


2016年はピュアで繊細、透明感のある、軽やかで調和のとれたバランスが特徴的で、

ライトな味わいの牡蠣に合わせると、ワインと牡蠣がお互いを引き上げ、ワインのピュアな柑橘香と牡蠣の磯薫る旨味の融合が絶妙、、、

かなりお気に入りのVTでした。


2018年は火打石やオイスターシェルの様なフリンティーでやや還元的な香りが晴れると、

レモンやグレープフルーツのイキイキとしたフレッシュな柑橘香が現れます。

2016年に比べ、ふくよかでエキス分が詰まった、密度の高さを感じます。

そこに心地よい苦味が加わるとこで、頬張る様な食感と複雑さ、深みへと広がり、飲んですぐに分かる偉大なVTの骨格を備えています。


この2018年VTから『Montagne de Reims』1er cruシャルドネが加えられたそうです。

『Cotes des Blancs』のシャルドネが直線的で垂直に伸びる芯のある酸が特徴であるのに対し、

水平方向に膨らむように広がる果実香が特徴で、独特の苦味も加わります。


温暖化の影響で『Montagne de Reims』でも良質なシャルドネが収穫出来る様になったとの事でしたが、

最近のシャンパーニュ地方ではシャルドネ価格が高騰しており、その影響もあるのではないかとも感じます。


余談ではありますが、大手が高価格のシャルドネを集められる一方、

小規模生産者にとってシャルドネはなかなか手の届かない、難い存在になりつつあるそうです。

その中、黒葡萄、特にムニエの品質が向上し、ムニエの比率が高い秀逸なシャンパーニュが注目されているのも新しい潮流の一つです。



そして、もう一つ、目をひくのが新しいデザインのエチケット。

『A/18』

『AYALAの2018年』を示す訳ですが、

Lallierの『R019』やBollingerの『PNVZ19』などでも見受けられる様に、この表示は最近のトレンドでもあります。


ヴィンテージや産地名を規定に則らない【記号】で表現することで、

その収穫年【主体】や、その収穫産地【主体】

のシャンパーニュを飲み手にもイメージし易いスタイルで表示されています。


シャンパーニュ地方は今のところ温暖化の恩恵を受け、良いVTが続いています。

質・量ともに優れた2018は良質なリザーブワインとしても期待されていますが、

今後、温暖化が進行すると、品質の低下、収量の低下、そして生産量が安定しない可能性が危惧されています。


そんな、収穫量が確保出来なかった年や品質的にも難しかった年に大きな役割を果たすのが、そのメゾンのスタイルを表すとされる

『リザーブワイン』であり、

今後ますます、その存在は重要になっていくと考えられています。


今までのヴィンテージ規定を少し緩くすることで、その生産者のフィロゾフィーをもってして、その年を表現するシャンパーニュ、、、


それはあたかも今後の気候変動を見越しての、新たな取り組みの様にも感じます。


ただ誤解がないように書き加えさせて頂きますと、A/18は100%2018年のシャルドネとの事です。。。


さて、そんなストーリーいっぱいの

『AYALA  Le Blanc de Blancs』


牡蠣と抜群の相性を誇る2016年。

そして、高いポテンシャルを秘めるNEW2018年。


銀座店では両方をお楽しみ頂けますので、気になるVTをお申しつけ下さい♪♪

                           UTPN


 

【渋谷店】お薦めワインのご紹介です。

こんにちは、ブロン渋谷店です!

今年もあとちょっと、、、はやい!
 寒くはなりましたけど、11月中旬にしては過ごしやすい気温が続いてますね。
もうすぐ冬の食材も出回ってくるのではないでしょうか。
白子早く食べたい!!! 
 
本日はグラス赤ワインのご紹介です!
シェ・マス・ルージュ "ドメーヌ ポールマス"
2024111615724.jpg
まずインパクトのあるエチケットが飛び込んできますね!
第一印象フランスっぽくないなぁと。
 ラングドックのワインで、グルナッシ主体にシラーピノ・ノワールなどのブレンド。
カシスやベリー系の果実味に軽やかなタンニンが心地よいです☆
 
ブロンのメニュー、飯蛸のガリシヤ風ソテーや雲丹カルボとなんかいいんじゃないでしょうか!
 
皆様のご来店お待ちしております! 
 
また12/24、25限定のクリスマスコースも随時受け付けておりますので、そちらもよろしくお願いいたします♪
 
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖ 
⭐︎毎月のお得なイベントご紹介です⭐︎ 
【毎週月曜】 ディナータイム お会計20%オフ!(利用条件、割引上限ございます)

この時期、お薦めチーズのご案内です

ようやく冬らしい、肌寒い日が訪れる様になりました。

ブロン渋谷店から、新しいチーズのラインナップのご紹介です。

【メルル ルージュ】

2024119124653.png

一見、厚切ハムステーキかと見間違うこのチーズは、フランスボルドー産赤ワインのシャトー・クラークを、

醸造したあとの葡萄の搾りかすに漬けて熟成されています。

シャトー・クラークはメルロー70%、カヴェルネソーヴィニヨン30%、手摘みされた葡萄は丁寧に運ばれ、

慎重に選別され、重力を使いながら搾汁後に醸造、その後最高の木樽に入れられ熟成されているそうです。

上質の葡萄は搾りかすまでも生かしたい、そんな想いから生まれたのが「メルル・ルージュ」なのです。

赤ワインの芳香と、新鮮な牛乳の風味のマリアージュを、是非ご堪能下さいませ!

『gout de jaune(黄色の香り)』 あの『きいろの香り』ではないです、、、

11月になりました、今年もあと2ヶ月、、、

飲食店はこれからが本番な感じでもありますが、早いものです。


さて、本日は新しいペアリングのご提案。


フォアグラの冷菜に合わせて貴腐ワインとよく言われます。


フォアグラのもつバターやナッツの様なリッチで円やかな脂に貴腐ワインの滑らかなテクスチャーでバランスをとり、

貴腐の華やかで複雑な味わいを加えることで、フォアグラをより豊潤に、よりリッチな広がりを創り楽しむ、、、そんな意図がある様です。


そんなコンセプトで今回牡蠣に合わせて用意したのが、フランス、ジュラ地方の

202411316710.jpg『Vin Jaune(ヴァン ジョンヌ)』


濃厚で豊潤、凝縮感のある力強いワインです。

華やかで蜜の様な甘い香りもありますが、相対するドライでスッキリ感もあります。


完熟したサヴァニャンから造られた白ワインを産膜酵母の下で長期間熟成させることにより

『gout de jaune(黄色の香り)』と呼ばれるナッツや干し草の様な独特の香ばしい香り、シェリーの様な酵母的な香りを持ちます。


酵母的な香りは魚介の生臭さを消す効果が期待でき、

同時に、独特のスーっと伸びる透明感のある乾いた酸味が牡蠣の雑味を消して牡蠣が育った海の味わいを引き出し、

そして、貝柱の甘みを引き立てます。


テンションのあるワインですので、ドロッとした、とろける様な牡蠣というより、

寒さと共にグルコーゲンを溜め込み、パンっと張った弾ける様な弾力と、歯に少しまとわりつくくらいの吸着感のある食感。

そして、クセが少なく、塩気が控えめで優しい旨味を持つ牡蠣がおすすめです。


今、オススメするのが、オリーブで有名な香川県小豆島の、、、


『オリーブオイスター』


『香川県小豆島から新たな特産品を!』というコンセプトで最近注目を浴びている牡蠣です。

シングルシードで育てられており、、、


サクっとした歯切れの良さと、吸い付くような弾力感。

クセなくフルーティーで、塩気は軽やか。

まるで貝の出汁で作ったお吸い物の様な優しい旨味。

塩気を伴う心地よい爽やかな余韻が口の中に広がります。


オリーブの様に小ぶりで可愛らしいサイズですが、その味わいは大人気♪

なかなか他では体感出来ない、牡蠣とヴァンジョンヌのマリアージュ!

是非、BELON銀座店でお試し下さい!

                        UTPN