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2023年7月
ブルゴーニュワイン高騰に悩む飲食店の強い味方『Saint-Romain』♪♬
最近あまりの暑さでマスクをしている方も減りました。
電車、通勤ラッシュの中でさえも感じます。
このコロナ渦を通して世界が大きく変わりました。
生活サイクルだけではなく、我々ワイン業界でも進行形で変わりつつあります。
もちろんコロナだけではなく、ウクライナ戦争による輸送難や燃料費高騰、
もちろん最近多々話題になる温暖化による影響と、それに向けた対策の為の様々な経費高騰。
そして、円安の影響も大きいです。
コロナの復活から出遅れた日本は世界市場での存在感も弱くなってしまい、相場の弱体化もあいまって、
ブルゴーニュを筆頭に、ボルドー、シャンパーニュとブランド力のある産地全において、後手をふんでしまい、
高騰、むしろ、手に入らないという事象にはまり、
特にブルゴーニュはとんでもない値上がりに直面しています。
この秋、酒税法改定も控えており、
インポーターさんからもらっている現段階の資料だけでも恐ろしい値上がりが確定しています。
ムルソーの村名クラスがかつてのグラン・クリュクラスの価格になっており、
グラン・クリュとなると、もはや『え、、、?!』と耳を疑う価格になってしまっています。
そんな中、昔より値は上がっているのですが、
注目度が低いのか、なんとか手に届くのがこちら、
『コート・ド・ボーヌ』の『サン・ロマン』です。
コート・ド・ボーヌの中でも最も斜面上部、標高400mに位置する村なので、
標高による冷涼な気候を活かした、溌刺とした酸とキリッとしたミネラリティが下支えする産地です。
温暖化の影響がプラスに働き、実もしっかり熟す様になり、一時、注目された産地なのですが、
最近、値上がりに目を奪われがちで、ちょっと忘れ去られてしまっている気がします。
こちら『ジョセフ・ドルーアン』の『サン・ロマン』、やや軽めですが、
一瞬ムルソーを彷彿させるリッチなクリーミーな香りに、
アオサ海苔の様な磯の香りが感じ取られます。
樽由来のクリームっぽさがあるワインなので、
生牡蠣というより、火を入れて、
フライの様なサクッとした食感よりも、フリットの様なフワッとした食感で、
香りを合わせて、アオサを混ぜた衣で揚げた牡蠣のフリットをお塩で、、、なんかいかがでしょうか?
今度料理長に相談してみようと思います♪♬
par UTPN
すっきり、爽やか、ドライでライト!、、、だけではないんです!
思い出のマリアージュ
今日はチーズのご紹介をしたいと思います。
僕のとっておき、秘蔵のチーズ
『イエトスト』です!
ノルウェーのチーズで『スキークイーン』の別名でも流通しています。
銀座店でしばらくリストインしているので、もはや秘蔵ではなくなってしまっているのですが、
まだまだ知名度の低いチーズでもあります。
山羊乳のホエイ、バターミルクを煮詰めてクリームを加え整えた、
アジアでたまに見られる加熱濃縮法によるチーズで、ヨーロッパでは珍しい独特なチーズです。
食べるとビックリ!
見た目通り、、、
まさに『キャラメル』!!!
このチーズに出会ったのが今から10年くらい前。
まだまだ、まだまだ、ワイン初心者で地元のワインバーに通って、
遅くまでマスターにワインについてあれこれ質問攻めしていた頃。
『イエトスト』という聞いたことのないチーズが黒板にあったので、
マスターに『それ、なんですか?』と聞いてみたら
『キャラメルみたいな面白いチーズだから食べてみてよ』と言われ注文したのが出会いでした。
それまで持っていたチーズに対する概念が完全に崩れ、兎に角、その味に感動したのを覚えています。
たくさんおかわりしたなー、、、
その時飲んでいたのが南アフリカ、スワートランドの濃厚なシラーズ。
最高の、衝撃的なマリアージュでした。
以来、僕のなかで、イエトストを食べるとつい南アフリカのシラーズを飲みたくなってしまいます。
『思い出のマリアージュ』というやつですね。
なので銀座店では南アフリカのシラーズをしっかりグラスでご用意、笑
南アフリカのシラーズに限らなくても非常に濃厚な赤と相性の良いチーズ。
あなたでしたら、どんな思い出を作りたいですか?
Par UTPN
新酒の季節にはまだ早い。。。
あいにくの天気ですが、7月になりました!
7月といえば夏!夏休みはもうすぐそこです!!!
ちょっとくらい曇ってても、なにかを期待したくなってしまう、ワクワク感のある季節がやってきました。
さて、本日は銀座店の新しいグラスワインのご紹介です。
ジョセフ・ドルーアンの『ボジョレー・ヴィラージュ』です♪
ボジョレーの季節はまだまだ先でしょ?
、、、という声も聞こえてきそうですが、
このボジョレー、ヌーボーではない、ブルゴーニュのピノ・ノワールの様に造られた、
変な言い方かもしれませんが、『普通のボジョレー』です。
ボジョレー・ヌーボーというと、、、
『ガメイという葡萄が使われていて、
カーボニック・マセレーションという製法で造られた、
酸味が穏やかでタンニンがスムースの早飲みワインで、バナナの香りが特徴的、、、』
といった感じで、
ちょっとワインに興味のある方でしたらみなさん答えられるくらい浸透しているワインだと思います。
では、ヌーボーではないボジョレーは?と聞くと、
飲んだことどころか、存在さえ知らない方もいたりします。
5、6年前位でしょうか、
『ガメイってCOOLだよね!!!』
、、、と、ガメイが世界的に流行したのですが、最近はめっきり聞かなくなってしまいました。
しかし、ここは、世界でもっともボジョレー、ガメイを愛する民族として、
是非多くの方に味わって頂き、その魅力を広めて頂きたいなとも思ったりもします。
ガメイというと、ピノ・ノワールとは親子の関係があるだけあって、
ピノ・ノワールに近いイチゴの香りがはっきりと、より強く感じます。
ブルゴーニュのピノ・ノワールが洗練された、透明感のあるタイプでしたら、
ガメイはやや素朴な、土っぽさが加わった様な、どこか野性的。
親しみやすさを感じる、肩を張らずに気楽に楽しめるワインです。
暑い日にはちょっと冷やして。
瑞々しい飲み口でのどの乾きを癒しつつ
さらっとしたタンニンで口中をスッキリ。
是非、この機会に、『普通の』ボジョレーを楽しんでみませんか?
par UTPN