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『Chablis』と向き合おう♪♬

本日は趣向を変えて本のご紹介♪


大橋健一 MW 著 


『シャブリ ~日本のワイン市場を俯瞰する~』

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~~~『牡蠣にはシャブリ』~~~


牡蠣好き、ワイン好きなら一度は聞いたこと事のあるフレーズだと思います。


シャブリの元となる葡萄が育つ土壌は牡蠣の化石を多く含み、

その土壌の栄養分を吸収して育った葡萄から造られたワインだから『牡蠣と相性がよい』、、、というもの。


しかし、その説に科学的根拠はなく、想像上の、イメージ戦略的な印象を受けてしまいます。

もちろん生牡蠣に合わせてシャブリは悪くはないと思いますし、個人的には左岸の1er cruはとても良いと思います。


しかし、フランスでしたら海沿いのミュスカデやボルドー・ブランもありますし、

同じボルドーでも甘口の貴腐ワインはとても面白いマリアージュを奏でます。

また、他の国に目を向けると、スペインのリアス・バイシャスや、そのお隣のポルトガルのヴィーニョ・ヴェルデ、

南イタリアの海のワイン、フィアーノやファランギーヌもなかなか好相性です。

南半球にはニュージーランド、マルボロのソーヴィニョン・ブランもあり、軽やかな牡蠣と見事に調和します。

もちろん我が日本の甲州も忘れてはいけません。


これらのワインの方が味わい的にも、ストーリー的にも、魅力を感じてしまいます。


しかし、ずっと日本で語られてきた

『牡蠣にはシャブリ』説

根拠がないからダメ!というにしては、圧倒的な知名度と支持を誇り過ぎています。


逆に『ダメ』と結論つけるほどシャブリを理解しているかというと、なかなか『Yes』と答えられないのではないでしょうか?


ただ、シャブリを詳細に解説している関連書籍や資料を日本で見つけるのは難しく、

AOC階層や土壌、その歴史について軽く触れられて終わってしまっているものが大半です。


そんな中、最近出会ったのがこちらのご本。

多くのワイン関連書籍で見られるキンメリジャン土壌やポートランディアン土壌だけで終わることなく深掘りし、

土壌のタイプを細分化し、その特性も解説しています。


そして、それこそブルゴーニュの村名ワインの様に、その村ごとの土壌と味わいの傾向、

そして、1erクラス以上のクリマの特徴などをわかりやすく解説しています。


もちろん、シャブリでは避けられない雹害や霜害を始め、栽培から醸造に至るまで、

踏み込んだ内容を、論理的で、とても分かりやすく書かれています。


今のシャブリを知ることができる、、、

牡蠣好きには是非読んで頂きたい一冊です。

                                 UTPN

 

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