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AYALA のNEW Blanc de Blancs お披露目セミナーに参加してきました。

先日、『AYALA』の『Le Blanc de Blancs』の新ヴィンテージのお披露目セミナーに参加してきました。

銀座店でも主力シャンパーニュとして扱っている『Le Blanc de Blancs』のヴィンテージが2016年から2018年へと変わり、

また、ネーミングも新たに『A/18』と変わったので、そのストーリーを伺ってきました。

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2018年と言うと、シャンパーニュに限らず、ボルドー、ブルゴーニュとフランス全土で天候に恵まれ偉大な年と言われています。


2016年はピュアで繊細、透明感のある、軽やかで調和のとれたバランスが特徴的で、

ライトな味わいの牡蠣に合わせると、ワインと牡蠣がお互いを引き上げ、ワインのピュアな柑橘香と牡蠣の磯薫る旨味の融合が絶妙、、、

かなりお気に入りのVTでした。


2018年は火打石やオイスターシェルの様なフリンティーでやや還元的な香りが晴れると、

レモンやグレープフルーツのイキイキとしたフレッシュな柑橘香が現れます。

2016年に比べ、ふくよかでエキス分が詰まった、密度の高さを感じます。

そこに心地よい苦味が加わるとこで、頬張る様な食感と複雑さ、深みへと広がり、飲んですぐに分かる偉大なVTの骨格を備えています。


この2018年VTから『Montagne de Reims』1er cruシャルドネが加えられたそうです。

『Cotes des Blancs』のシャルドネが直線的で垂直に伸びる芯のある酸が特徴であるのに対し、

水平方向に膨らむように広がる果実香が特徴で、独特の苦味も加わります。


温暖化の影響で『Montagne de Reims』でも良質なシャルドネが収穫出来る様になったとの事でしたが、

最近のシャンパーニュ地方ではシャルドネ価格が高騰しており、その影響もあるのではないかとも感じます。


余談ではありますが、大手が高価格のシャルドネを集められる一方、

小規模生産者にとってシャルドネはなかなか手の届かない、難い存在になりつつあるそうです。

その中、黒葡萄、特にムニエの品質が向上し、ムニエの比率が高い秀逸なシャンパーニュが注目されているのも新しい潮流の一つです。



そして、もう一つ、目をひくのが新しいデザインのエチケット。

『A/18』

『AYALAの2018年』を示す訳ですが、

Lallierの『R019』やBollingerの『PNVZ19』などでも見受けられる様に、この表示は最近のトレンドでもあります。


ヴィンテージや産地名を規定に則らない【記号】で表現することで、

その収穫年【主体】や、その収穫産地【主体】

のシャンパーニュを飲み手にもイメージし易いスタイルで表示されています。


シャンパーニュ地方は今のところ温暖化の恩恵を受け、良いVTが続いています。

質・量ともに優れた2018は良質なリザーブワインとしても期待されていますが、

今後、温暖化が進行すると、品質の低下、収量の低下、そして生産量が安定しない可能性が危惧されています。


そんな、収穫量が確保出来なかった年や品質的にも難しかった年に大きな役割を果たすのが、そのメゾンのスタイルを表すとされる

『リザーブワイン』であり、

今後ますます、その存在は重要になっていくと考えられています。


今までのヴィンテージ規定を少し緩くすることで、その生産者のフィロゾフィーをもってして、その年を表現するシャンパーニュ、、、


それはあたかも今後の気候変動を見越しての、新たな取り組みの様にも感じます。


ただ誤解がないように書き加えさせて頂きますと、A/18は100%2018年のシャルドネとの事です。。。


さて、そんなストーリーいっぱいの

『AYALA  Le Blanc de Blancs』


牡蠣と抜群の相性を誇る2016年。

そして、高いポテンシャルを秘めるNEW2018年。


銀座店では両方をお楽しみ頂けますので、気になるVTをお申しつけ下さい♪♪

                           UTPN


 

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