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デュブルデュー教信者のペアリング提案
ブロン銀座店では牡蠣とソーテルヌのペアリングをご提案しています。
『牡蠣に甘口?』と『実はボルドーでは定番の一つ』、そして実際に合わせてみると『調和と起こる新たな味わいの創成』、、、
これらの意外性のバランスが面白いレベルで組合わさる為、銀座店スタンダードの一つとして、
デュブルデュー家の『シャトー・カントグリル』を組み込んでいます。
昨年、ソムリエ協会のペアリング紀行の取材を受けた時、好評を頂いたアイテムでもあり、
今月のボルドーの定番料理に焦点を合わせた特集でもこのワインが扱われていました。
どうだ見たか!と言わんばかりなのですが、メジャーになってしまうと他に替えたくなってしまう天の邪鬼な心が動き始めてしまいます。
ただ、デュブルデュー信者としてはどうしてもデュブルデュー家のソーテルヌを使いたいし、かといって格付けのドワジデーヌはさすがに高くて厳しい、、、
色々探していた時に見つけてしまったのがこちら!
『レ・ゼトワル・ド・ドワジデーヌ』
同じ、デュブルデュー家のシャトーでしかもヴィンテージ、セパージュとその比率までもが同じで、金額もほぼ同じ。
違いはまさにテロワール。
共に粘土石灰質の層が基盤となっているのですが、シャトー・カントグリルの方はその層が深く、砂利・粘土層が表土が厚めに存在します。
その分果実感のある肉厚な印象を受けます。
一方、シャトー・ドワジデーヌの方はシャトー・カントグリルよりやや低い標高にあり、
同じ格付け2級シャトーのクリマンスとクーテに挟まれる絶好のロケーションにあります。
味わいはシャトー・カントグリルがマンダリンのコンフィの様なねっとりした火の入った甘い香り、若干フェノリックな印象があり、
甘い香りが口中を余韻に渡り長く広がります。
レ・ゼトワルは完熟メロンやサフランを感じるピュアで軽やか。透明感のあるエアリーな印象を受けます。
しかし一度口に含むと、味わいには深みがあり、一度広がった味わいが、仄かな苦味とアルコール分によってキュッと引き締められる、
中心に集約するかの様な密度のある味わい。甘いワインなのにドライなフィニッシュを感じる不思議な造りです。
これがテロワール、粘土石灰土壌によるミネラリティなのでしょうか?
現当主が遡ること過去三代の当主へのオマージュとして造られたワインとのことで、その名に相応しい上質なワインです。
濃厚でクリーミー、甘味を感じるけど、牡蠣特有のエグミを感じない、、、
長崎県小長井、これから迎える春先の出荷を待たれる『華蓮(かれん)』にはもーピッタリなワインです!
銀座店では今、この二種類のソーテルヌをご用意していますので、マニアな方は是非、このテロワールの違いを楽しんでみて下さい♪
UTPN
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