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2023年10月

牡蠣ソース開発中!! ~レモンって、とても大事~

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BELON広尾オープンまで2週間ちょい。

本格的に忙しくなってきた様で、統括料理長が銀座店をちょくちょく訪れます。

先日、試作に試作を重ねていたのがこちら、牡蠣のソースです。

オイスターバーにいくと、シンプルに生牡蠣の他、様々なトッピングやソースをかけた牡蠣を見ると思います。

そんな、どの店のソースにも負けない、オリジナリティーのある、そして牡蠣の旨味を引き出すソースを作りたいと試行錯誤していました。



使っているものの詳細はまだお伝え出来ないのですが、今回のポイントは『レモンの酸味』



最初試作で出てきたソースは単体としても普通に美味しく、牡蠣との相性もなかなかです。

しかし、最終的にはまとまっているのですが、中盤で牡蠣の苦味が一瞬目立ち、気になる人は、ん?!と感じるかと思いました。



また、『ふつう』に美味しいだけだったのでもう一歩踏み込んだソースを求めて、

レモンの量を増やした、酸味の輪郭をはっきりさせたものが用意されました。



最初、ソースだけだと、酸味が目立ち、一瞬強くないか?と思ったのですが、牡蠣と合わせてもみるとどうでしょう、、、



さっき感じられた一瞬の苦味は感じられなくなり、強い酸味も全く牡蠣を邪魔しません。

しかも味わいの視点が牡蠣へとしっかり誘導されます。



牡蠣の味わい、特に甘味がフォーカスされ、隠れていた牡蠣の深みが引き出されます。

牡蠣の個性を何倍にも強く感じさせられるという、ポテンシャルを十二分に引き出す結果となりました。



最後の余韻にはソースに香る仄かな〇〇と△△が、牡蠣の味わいとまとまり、素晴らしいマリアージュを奏でてくれました♪♪


こちらのソース、採用決定ということでしたので、

是非広尾店で〇〇と△△を感じ取って頂ければと思います!



なお、リチェッタは教わってしまったので、銀座店でも出来ちゃったりもします。

先にオススメでやりたいなーなんて思ってるのですが、、、

さすがに、怒られるかな?、笑

 

                     UTPN    

イタリアンなのにイタリアワインが全然投稿されない件 ~プロセッコと室津の牡蠣を合わせてみました~

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秋も深まってきました。

庭の柿も色づき、秋の本格化を感じます。

ふと投稿写真を振り返ってみたら、イタリアワインが全然載ってないことに気が付きました。

なんかフランスワインだらけですね。。。


という訳で、今日はイタリアワインと牡蠣をペアリングすることにしました。

 


用意したのがプロセッコ

フリウリ-ヴェネチアジュリア

『ゾーニン』スペシャルキュベです。
 


類にもれず、フレッシュでイキイキとした味わい、ムースも柔らかいです。

カテゴリーはブリュットですが、仄かに感じる白桃の様な優しい甘み。

プロセッコらしくもあり、葡萄品種特性なのか造り由来なのか。

世界でプロセッコが流行っているというのも納得の、フレンドリーで、すいすい飲めるワインです。

このゾーニンのプロセッコ、中盤以降に、軽やかですがその存在がはっきりとわかる潮風の様な塩気を感じます。

次第に旨味へと変化していき、ドライな印象を加えます。


最後に仄かな甘やかさが再び現れ、全体を優しくまとめ上げます。
 


牡蠣の味わいのフォルムでいうと、ミドルからややライト寄りの牡蠣。

産地でいうとバランスタイプの兵庫県の室津や三重県の的矢湾あたりが良さそうです。


実際に室津の牡蠣と合わせてみました。

味わいのフォルムはぴったり合います。

牡蠣の旨味にフォーカスされ、アオサ海苔の様な、濃厚で、深みのある旨味、牡蠣の奥深さを感じさせてくれます。


以前、ニュージーランドのソーヴィニョンブランと合わせたことがあるのですが、

マリアージュによって一段引き上げられ、新たな味わいの創生が誕生したのですが、
 


こちらはワインによって牡蠣の味わいがフォーカスされ、牡蠣の奥深さを感じ取れるペアリングとなりました。


プロセッコというと、初夏から夏寄りのイメージを持たれる方も多いかと思われますが、牡蠣のシーズンはこれから!

是非、若々しい、フレッシュな牡蠣と一緒に楽しんでみて下さい♪

 

                    UTPN

 

『ミネラル問題』~11月に『ミネラル』をコンセプトにしたBELONがオープンします♪♬

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11月に『ミネラル』をテーマにした新しいBELONが生まれます。

 

『ミネラル』というと、ソムリエに限らず、多くのワイン愛好家を虜にする、

フルーツフォワードの対義語の域を越えた、

様々な議論を呼ぶ、

不思議で魅惑的なワードとなっています。



得体が知られてないけど、感覚的に感じ、使いたくなってしまう言葉。


しかし、ソムリエを始めプロフェッショナルは明確に言葉で説明が出来ないといけない、とも同時に思います。

 

感覚が故、人それぞれに捉え方があり、多くの意見があります。

僕が最も頼りにする言葉が

『酸・フェノール・サイオリック化合物に由来する洗練されたチョーキーな感覚。

アーシーでフリンティ、後味をクリアーにする』

という、大橋健一MWがピノ・ノワールのミネラルの定義で示した言葉です。

ピノ・ノワールに限らず他のワインにおいても非常にミネラルをわかり易く表現していると感じ、よく使ってます。
 


また、ソムリエ協会の石田副会長が会報誌でカテゴリー分けされていた

・『フリンティー、ヨード的な香り』
・『金属的な香り』
・『鉱物的な香り』
・『ダスティーな香り』

というのも、ミネラルをよりわかり易くカテゴライズされており、指針となっています。


要は『香りがもたらす、フレーバーへの影響』がミネラルなのではないか?と最近考えている次第です。

また、一種の『こうあるべき』という感覚との差違、違和感を生むものがミネラルなのではないか?とも考えています。

全体的にクリアーで透明感のあるワインに感じ取りやすい印象を受けます。


でも、これらは僕の私見なので責任は持ちません(笑)

 


人の数だけ、ミネラルの考え方、感じ方があるので、新しいお店のソムリエ、スタッフがどの様なミネラルを表現するかが楽しみです。

 


さて、そんな今日のお写真が、、、

ドイツ、モーゼルの世界で最もエレガンスのあるリースリングを生み出す畑。

『ヴェレーナー ゾンネンウーア』

樹齢100年オーバーの古木から造られたリースリング

ドクターローゼンの特級畑のものです。


モーゼルらしい伸びやかさだけでは済まない、ラインガウの様な力強くリッチな広がり、そして古木らしい複雑さ。

テクニカルで冷涼産地らしい透明感と、ピンっと張った張り詰めた緊張感の奥に

『ミネラル』

を感じます。

 


今月、数量限定販売ですので、BELON銀座店で是非お試し下さい♪♪

          UTPN

準備中

ただいま準備中です。

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