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2022年3月
三月末、花見の季節ですが、、、
こんにちは!ブロン渋谷です。
今年は桜の話題が少なく感じていたのですが、首都圏では今週満開を迎えるようですね。
さて、この時期は桜のシーズンであり、新しい生活の始まりの時期でもありますが、
葡萄も萌芽を迎え新しい一年が始まります。
写真はうちの庭で育てている葡萄の萌芽の写真なのですが、
ワインを勉強しているうちに、葡萄はどのように育ち、品種ごとでどの様に違うのだろうと思い、
育て始めて3年目になりました。
特に関心があったのがシャルドネでした。
働いていると日本人は非常にシャルドネが好きなんだなーと感じますが、
実は僕はシャルドネが嫌いでした。
カットして時間が経過したリンゴの様な香りに樽の香りが混ざり、酸も強くスティーリー。
よくわからない独特な余韻も残り・・・と、なぜシャルドネが世界で好まれているのだろうと思っていました。
当時よく通っていたワインバーのマスターによく疑問をぶつけていたものですが、
その一つが『シャルドネの特徴とは何?』でした。
その時の答えが『酸が強く、これといった特徴がないのが特徴』
と教わり、そのような理解をしていました。
色々、勉強していくうちにソムリエ協会副会長の石田博さんの著書を読む機会があり、そこには
『シャルドネとは純白であり、それ故、テロワールや造り手のフィロゾフィーを反映する』
と書かれてありました。
ちょうど昨年初めて葡萄がなり、未熟のうちから収穫まで味見をして変化を観察したのですが、
その時、初めて、その意味を理解出来ました。
シャルドネは他の品種に比べ完熟前から透明感のある酸味を備えていて
正に純白と言えるピュアさを持っていました。
発酵後も繊細な洋梨や和梨の様な柔らかさとフィネスがあり、
『このことなのか!!!』
と、ようやく自分の中でシャルドネとは?の答えが見つかった気がしました。
去年はそんな一年だったのですが、今年も何か新しい発見があるといいなと楽しみにしています。
さて長くなりましたが、本日紹介するのが、そんな『シャルドネ』で造られている
『Chablis 1er Cru Fourchaume』です。
よく、牡蠣には普通のシャブリが合うと言われますが、
普通のシャブリは酸が強く、スティーリー、やや酒質が強い印象を受けます。
一般的に格が上がると濃く、強くなりますが、シャブリ1erCruだけは逆です。
シャブリの1er Cruはシャブリよりもテクスチャーは柔らかく、繊細な果実とピュアさを持つ為、
透明感のあるミネラリティーを感じられます。
その土地のテロワールを表現しようとしているのがわかります。
普通のシャブリ以上に『生』の牡蠣と調和し、旨味や産地ごとの味わいを引き立たせてくれます。
特におすすめは、
『広島県 大黒神島』
あっさりめで、藻塩の様な繊細な旨味を持っています。レモンなしでお楽しみ頂きたいです。
最近、BELON渋谷では岩牡蠣も始まりました。
様々な産地の牡蠣とワインを一緒に楽しみませんか?
BELON渋谷でお待ちしています♪♫
par UTPN
銀座のワイン好き集まれ!
皆様、こんばんは!
BELON銀座の火曜日は「ボトルワインデー♬」
ボトルワインが全種類20%OFFになります!
銀座のワイン好き集まれ~!!
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結構人気なんです。
暖かくなったと暖かくなったと思ったら、また寒く、、
難しい気候ですね。
ちょっとした温かいおつまみを紹介します。
「白海老とゴボウのチップス」
板状にして油で揚げ、熱々パリパリに♬
結構クセになるそんな一品ですよ!
『ヴィンテージ』のお話
こんにちはブロン渋谷です。
私事になるのですが、最近母の70歳のお祝いでアルマニャックをプレゼントしました。
ガスコーニュ地方のブランデーです。
日本でフランスのブランデーといえばコニャックの方が有名だと思いますが、
アルマニャックでなければならない大事な理由が1つありました。
それが『ヴィンテージ』です。
よくドラマなどで出てくる『こちら〇〇年物のシャトー△△です。』というものです。
コニャックなどブランデーには基本収穫したブドウのヴィンテージを記載することはないのですが、
アルマニャックは記載が認められており
古希のお祝いということでヴィンテージ記載のできるアルマニャックを選んだわけです。
ヴィンテージと言えば、『よく〇〇年に一度の』などのフレーズを見ますが、正直最初は難しいですよね。
勉強したての頃は、そんなに違うのか?違いを本当にわかっているのか?などと邪推したものです。
日本は品質が均一であることを良しとする文化ですが、
フランスなど伝統国では、その年のベストをつくし、その年を表現しようと考えてます。
農業大国、そして長いワインの歴史を持つ国ならではと感じます。
ただ、ワインは世界中で造られており、すべての産地、すべてのヴィンテージを理解するとなると
本当に途方もない、とんでもないことになりますよね。
なので主に議論されているのは、ヴィンテージ差の大きい冷涼産地であり、
伝統国であり、そしてその中で名の通っているクラスが対象になります。
正直それでもかなりの量になり、とっつきにくい世界ではありますが
ヴィンテージの世界を少し紹介したいと思います。
まずヴィンテージで最もなじみがあると言えばボジョレー・ヌーボーだと思います。
写真は昨年のヌーボーなのですが、なかなかお目にかかれない特別なヴィンテージでした。
多くの年が『〇〇十年に一度の豊作』、『今世紀最大の豊作』など
良いキャッチコピーが代名詞な訳ですが、
昨年はなんと『過去50年で最も厳しかった年』という異例のものでした。
逆にどんな味わいで、自分がどう判断できるか楽しみな年でした。
実際飲んでみると、決してそのような難しい印象はなく、素晴らしい出来でした。
難しい年は生産者の実力が試される年と言われたものですが、
まさに生産者の苦労と努力を感じることが出来た味わいでした。
次の写真が、気候変動の影響を受け、近年高騰しつつあるボルドーの赤ワインです。
2017年は芽吹きが遅くかつ暑くなり収穫が早い年でした。
赤は例年よりリンゴ酸が2倍ほど多く、タンニンは少ない年だそうです。
ちょうどコロナ渦直前、2019年の末にボルドーのグランドテイスティングがあったのですが
全体的に酸がたち酒質は軽く薄いのに樽の苦味が浮いてしまっている印象でした。
赤ワインには正直難しいヴィンテージだと感じました。
ところが白ワインは逆で、酸がきれいにのび、アロマが際立つ、
晴らしいヴィンテージでした。
2017年のボルドーは白の年だと感じました。
この様に同じ年で同じ場所でも赤と白の出来は大きく異なります。
では、こちらのシャンパーニュ地方はというと、
なんと今世紀1、2を争うグレートヴィンテージとなりました。
シャンパーニュは伸びやかで豊富な酸が重要なので
ボルドーの赤と正反対の評価がされる年が多いですね。
こちらはちょうど最近ボトルのヴィンテージ変更のあったシャブリの1erクリュ フルショームです。
2016年は遅霜の影響を受け収量が大きく減った年でもありました。
その分葡萄はエキス分が凝縮し非常に評価の高いヴィンテージとなっており、
シャブリの他、ボルドー、ブルゴーニュなどでも凄い評価の高い年となっています。
2018年はフランス全土で好天に恵まれ、
葡萄の生育過程全てで恵まれ健全に育ったヴィンテージでした。
2016年、2018年ともに偉大な年とされていますが全く異なる気候で育ち、造られたワインです。
まだ2018年のテイスティングはしていないのですが、どの様な違いが感じられるかが楽しみです。
最後に1979年。これは何の年でしょう?
えーっと、僕の生まれ年になのですが、、、
ボルドーをはじめ、ブルゴーニュなどで評価の低い年でちょっと残念な年でした。
ただ近年、最近シャンパーニュの評価が高まっています。
改めてシャンパーニュとボルドーのヴィンテージ評価が大きく異なると感じさせてくれました。
・・・の様にいくつか例を挙げさせて頂きましたが、
ちょっと、とっつきにくく、ディープな世界ですが
気になったところから、気軽に見て、感じて頂くことで
よりいっそうワインの世界を楽しんで頂けるとのではないかと思います。
このワインの年にはこんなことがあったなーなんて、、、
時に想いをはせてながら楽しい時間を過ごしませんか?
BELON渋谷で皆様のご来店をお待ちしてます!
par UTPN
食後のグラッパも良いですよね。
グラッパとは、イタリアで造られる蒸留酒の一種です。
ブランデーと同じくブドウが原料ですが、
グラッパはワインを造る際に使用されるブドウの絞りかすから造られるのが特徴です。
フランスでは、何かを潰す・砕くことを意味する単語「marcher」から派生してマールとも呼ばれています。
アルコール度数は30度から60度と高く、
本場イタリアでは食後酒としてゆったりと楽しまれるのが一般的です。
グラッパを堪能するならやはりストレートがおすすめ。
原料のブドウのフルーティーな香りを楽しめます。
また冷蔵庫などで冷やすとすっきり飲めるので、常温とは違った楽しみ方も可能です。
またイタリアでは、エスプレッソに少量のグラッパを混ぜて飲む「カフェ・コレット」という楽しみ方も一般的です。
エスプレッソを飲むときにグラッパのブドウの香りがふわっと香り、リラックスさせてくれます。
そのためレストランでは食事の後の一杯として楽しまれています。
また「レゼンティン」という変わった飲み方もあります。
エスプレッソに砂糖を多めに入れ全て溶け切らないうちに飲み干し、
砂糖が溶け残ったカップにグラッパを注いで飲む楽しみ方です。
こうすることで砂糖に移ったエスプレッソの香りでグラッパの味わいに深みが加わります。
ページトップの画像は、北イタリアのピエモンテ州にあるベルタ社の”福祉のエリージ”